エンタメあれこれ

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ナラタージュ 生涯忘れ得ぬ恋を想い出に変えるまで 

「理解できない」「共感できない」「退屈」「みな自分本位」等々、、酷評もちらほらあったこの作品。でも私は登場人物すべてに、嫌悪感も違和感もまったく感じなかったあ。だってさ、人間ってこんなものでしょ??常に理性的に正しくなんていられないものでしょ??

 

葉山先生の言葉は本心じゃない。いや、正確に言えば、時折感情が昂って本音も混じってしまうけれど、ずーーっと気持ちを押し殺そうと、ごまかそうと必死だったんじゃないかな。

 

彼は心底”優しくて弱い”ひと。母と妻、妻と泉。だから、どちらも選べなかった。強くてまっすぐな泉に間違いなく惹かれていたと思う。だけど、心を病んだ妻も当然捨てることはできない。

 

でも柚子ちゃんの一件で、やっと決心がついたんだと思う。どっちつかずでは誰も救えない、ということを。迷っている猶予はない、ということを。これ以上にない最悪の形で突きつけられたのだから。

 

妻の元へ帰るというのに、どうしてふたりは体を重ねるんだ!?と不快感MAXになったかたもいると思う。でも、これは、もちろんふたりのエゴでもあるんだけれど、「思いを残さないため」には、必要なことだったんじゃないか、と個人的には納得してしまった。もちろん、先生の妻に対しては、完全に背徳的行為なんだけれども。

 

だってね、想いを中途半端に残してしまったら、小野君のような被害者を、また出してしまうじゃないか。だから泉は誘った。もう二度と会わないでいられるように。

 

小野君もねえ、、。そりゃあ、嫉妬に狂うようになるよ。大好きな彼女の元・片想いの相手は、単なる同級生なんかじゃなくて、大人の香りのする先生。しかも、いつも彼女の近くに気配がそこはかとなく漂っちゃってんだから。不安でおかしくなっても不思議ではない。

 

それにしても、泉は強い。。いや、先生の為に強くあろうとしているのか。「恋ではなかった」という嘘(?)を、素直に受け入れてあげた。(*ように私は見える)あんなに相性のいい相手、もう二度と出会えないかもしれないのに。

 

泉は本当に先生の想いに気づいてなかった?の??…まあ、どちらにせよ、「自分の一方的な片想いだった」と幕引きをすることで、先生も、そして自分も救いたかったんじゃないかな。そうやって封印するしかなかったんだろう。だって先生は”選べない”ひとだから。罪悪感に耐えられないひとだから。

 

だからね、泉の次の恋のお相手が、せめて先生のように、”苦しい時に真っ先に気づいてくれる・駆けつけてくれる”男性であるように、、と心から祈ってるよーー!!

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