う~~~~ん、、なんていうか、脳科学の部分って複雑すぎて、最後までカラクリが全く理解できなかったし(苦笑)、正直この作品には蛇足なんじゃ??と個人的には思ってしまった。。。
原作のある作品だから、もともとこういう設定なんだろうけれど、映像化するにはかなりの困難。だったら大胆に改変して、もうシンプルに、科学的くだりはカットして、男同士の嫉妬にまつわるドロドロした話、に特化しても良かったんじゃないかな。
でもね、そうするとエグすぎて、絶対に万人受けしなくなる(苦笑)。だからこそ、近年流行っている”パラレルワールド”というパワーワードやミステリー仕立てで、加工する必要があったんだろうなあ。。いや、原作はもっと深い意図のもと、作られているんだろうけれど!
この作品、時系列が飛びまくっていて、話を追うだけでもひどく大変なんだけれど、そうした記憶改ざんのミステリーをバッサリ排除したら、とっても人間臭い、男二人の嫉妬にまつわる悲劇、というわかりやすいストーリーが浮かび上がってくる。
レビューでは、主要人物がクズ(特に主人公)すぎて共感できない、といった批判の声が多く見られたけれど、私は、同じくクズなので(苦笑)、”自分も同じ立場ならやりかねないな…”と単純に思ってしまい、スパっと正しさで斬ることはできなかった。
自分よりも様々な面で劣っていて、庇護すべき対象のような”友情”が、時を経て、完全に立場が逆転してしまった場合、醜い嫉妬の念に駆られていってしまう、というのは容易に想像がつく。
巷では、”女社会は男社会よりもエグい”という固定観念がまかり通っているけれど、こうしたビジネスや研究面での男の競争社会も、負けず劣らず、いやひょっとしたら女社会よりもはるかに、嫉妬の渦がうごめいている陰湿な社会なのかもしれない。
そうした、男社会のエグさを描いて見せた作品、としてみれば、この作品、そんなに悪くないんじゃないかな。
そして、ヒロイン・麻由子。彼女の本意は最後までわからなかったなあ。。ただ交際中の彼が研究に没頭するあまり、心に寂しさという隙間風が吹き始めたタイミングで、イケメンの、過去に想いのあった男に言い寄られ、ほだされてしまう、というのは、これまた支持はできないものの、十分あり得るのではないかと。。
とにかく雑にまとめると、”親友”同士だったふたりの男が、恋愛、仕事の業績、などから嫉妬に溺れ、お互いに攻撃し合ったものの、ハイテク技術をもってして、ぜ~~~んぶチャラにしちゃった、というお話。
でもAIの開発が進んでいる昨今、こうした記憶の改ざんやリセットが単なる絵空事ではなくなる日が、近い将来くるのかもね!?
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