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アンサング・シンデレラ② 大宮親子はこのまま”美談”を貫けるのか??

う~~~~~む、、今回のお話はちょっと個人的にはいただけなかったかも。なんていうか、やっぱりね、親子関係(家族関係)にはあんまり首をつっこむもんじゃないと思う。たとえ、医療従事者であったとしても、ね。

 

離婚した父親は自分の深刻な病状を娘に知らせたくなかった。
今回のお話の肝はここにある。それをたまたま居合わせたとはいえ、結局そうした本人(父親)の意思そっちのけで、娘にカミングアウトしちゃうってどうなんだろう??

 

もちろん娘さんの意思だってある。だから双方の意思疎通ができてはじめて、病状の伝達をすべきなんじゃないの??そのへん病院ではどういうマニュアルになってるんだろう??家族だから、といってすべてが良好な関係であるとは限らない。今回はたまたま娘さんがすこぶる人間のできた人だから”美談”になっただけだ。

 

でもね。意地悪な見方をすると、今はまだ娘さんの気持ちが”父親とちゃんと向き合いたい”に傾倒しているから、過酷な父親の介護もこなせるかもしれない。だけど、新婚の娘さんが妊娠・出産を迎えたら…一体だれが父親の介護を担うのか?という問題が浮上してくる。

 

娘さんは一人っ子だろうし、義理の家族がどんなにいい人だったとしても、娘さんの代わりに介護してくれるとは到底思えない。そして暮らしぶりからして父親には資産がなく、お金で解決することも難しい。つまり娘さんは高確率でワンオペ・ダブルケアラーという過酷な生活を強いられることになる、というツライ未来が透けて見えてくる。

 

母親の介護を終えやっと結婚し、これからは自分の幸せを!!と思った矢先に、父親の介護。そのうえ妊娠・出産・育児…さすがの娘さんもここまでくると、自分の人生を呪わずにはいられなくなるんじゃないかな?私なら間違いなく父親と20年ぶりに再会したことを悔やむと思う。ーとても冷酷で恐ろしいことだけれど。

 

だから今回まるで大団円のようなエンディングを見せていたけれど、いやいや、そんな美しいもんじゃないだろ??とモヤモヤ感でいっぱいになった。シングルマザーへの配慮はやりすぎ、どころか、ぜひとも薬剤師さんにお節介を焼いて欲しい!思ったけれど、大宮親子に関する案件はねえ、、これから娘さんに降りかかるあれこれを思うと、胸が苦しくて仕方がなかった。

 

このドラマは高齢者もターゲットに入れてるのかな?だからこそ、親世代に大変都合の良い結末を用意したんだろうか。娘なら、たとえ20年離れていた親であろうとも、決して見捨てたりしない。そんな聖人君主像をこどもに求めるなよ。こどもだって人間だよ。

 

ドラマの終盤で大宮親子が再登場し、厳しい局面に立たされている娘さんの姿をリアルに描いていたとしたら、私はその時初めて、このドラマを大いに評価しようと思う。

 大宮親子が、再会してよかった、と最後まで思える関係であれたらいいね。。

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