エンタメあれこれ

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パラサイト 半地下の家族① イ・ソンギュン(パク社長)が出ているなんて知らなかった!

はあ。。。。。。。この作品が2021年の1本目の作品になるとはねえ…!たぶん、1年かけてもこの映画を超えるものにはそうそう出会えることはないんだろうな。。

 

私の今までの映画人生のなかで、質だけでいえば、ポンジュノ監督の「母なる証明」がナンバーワンだ。なので今回の「パラサイト」はそれを超えてくるのではないか!?とかなり期待をしていた。

 

…結果として、「パラサイト」は個人的には「母なる証明」には及ばなかった。

 

いや、「パラサイト」だって文句なしに素晴らしい作品ではあったし、なんならテーマもかなり「母なる証明」と被ってはいた。でも、なんていうか全体的な凄みと、作品の始まり方と終わり方の流れが絵にかいたように完璧だった点で、「母なる証明」のほうに軍配が上がるかなあ、と。

 

だけど逆に、その凄みのなさ、特に前半の、軽快、かつ、ちょっとしたカタルシスまで感じさせるような、半地下家族のパラサイトっぷりなどが、ある種の見やすさを生んでいたようにも思う。そう、全体的に「パラサイト」は圧倒的に軽やかな印象なんだよね。

 

それにしても、前家政婦の夜中の訪問からの怒涛の反転ぶりは、容赦なく見事だった。圧巻。これぞポンジュノ監督の十八番!どうなるんだろう?どうなるんだろう?と観客を惹きつけつつ、細やかな描写のなかで人間の醜さをこれでもか!これでもか!と浴びせかけてくる手腕は本当に文句のつけようがない。

 

…ああ、もう勘弁してください~!助けて~!刺さりすぎて見たくないよう~!、と心の中で絶叫し続けているのに、次の展開が気になりすぎて、視聴することから逃れられない。ドス黒いあの感情もこの感情もすべて、自身に覚えのあるものばかりで吐き気がする。それでも!画面の前から立ち去ることができないあの牽引力たるや!

 

富裕層たちの無邪気な残酷さと、貧困層の屈折した怒り。ありとあらゆる人間たちの淀んだ感情が爆発し、最悪の形で噴出してしまったパーティー会場の凄惨なことといったら!…まさにトラウマレベルで今夜はうまく眠れそうにもない。

 

ただそんなこの世の終わりのようなカオス展開でも、親子愛だけは、なぜかずっとそれなりに美しく描かれていたように思うのだけど、ポンジュノ監督は親子愛だけには希望を見出しているんだろうか??そこにはちょっと共感できないんだけれど(苦笑)、親子愛もある種エゴっていうことなのかな?自分の分身だからこそ、という意味で。

 

ああ、もういろーーーんな複雑な感情が交錯し、まったくもってうまく言語化できないのだけれど、ここ数日はきっとこんな感じで「パラサイト」に脳内をパラサイトされた状態が続くんだろうな。。

 

というわけで、これからいろんなかたの感想や考察を読んでいくとしよう!

「コーヒープリンス1号店」で大好きだったイ・ソンギュンが出演していて超びっくり!!パク社長、結構いい味出してたね!

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