このドラマ、あんまり視聴率は振るわなかったっぽいんだけど、言い回しにはやや違和感こそあれ、個人的にはそんなに悪くはなかったと思う。リアル感はないけれど、よく練られている話、という印象。そこはさすが、北川悦吏子作
んで、結局、あの単なるメンヘラ・ひっかきまわし系の女の子と思われたサリーちゃんが(ごめんW)、中盤らへんでもう明確な答えを出してくれていたんだよねえ。。最終的には”ドキドキよりも安心をくれる人を選びなさい”って。
ご苦労なしのお嬢様っぽい出で立ちの彼女(サリーちゃん)が、実は一番の苦労人かつ恋愛の達人だった、っていうオチは意外性があってナイスだった!演じてる福原遥ちゃんも上手だったし。選んだお相手(酸いも甘いも知り尽くした俊一郎さん)も見事。
それになんといっても、私の推しは漱石くんだった~!
感情表現に乏しく、わかりにくいところはあるけれど、なんだかんだで押さえているところは押さえている人。漱石くんみたいな人とちゃんとお付き合いすれば、ずっと穏やかに大事にしてくれそう。ただ彼の場合、自分から欲しいものを勝ち取りにいけない、弱さと優しさが弱点。今のままだと、人に譲ってばっかで人生が終わってしまいそうで、オバチャンは心配だよ~(涙)
好きに名前は要らない。(by渉先生)
ヒロイン・碧さんが最終的に一番に優先したのは、娘の空ちゃん。空ちゃんをずっと見守っていたい、という想い。だけど、幼馴染のゴンちゃんも、編集者の漱石も、はたまた元カレの風雅さんも、たぶんみーーーんなそれぞれに”好き”だったことは確かだ。
その”好き”のなかでも、世間的には恋愛感情が一番フォーカスされやすいんだけれど、いろーーんな”好き”があって、そこに明確な区分をしなくてもいいんじゃね?ってことが最近の北川先生のテーマなのかもしれないね。。朝ドラ「半分、青い。」も然り。
ゴンちゃんや光くんの碧さんや空ちゃんへの”好き”は、もはや肉親レベルの大きな愛だし、俊一郎さんからサリーちゃんも同じく。遠く離れてもずっと味方だし、応援してると言った漱石くんの”好き”も、もしかしたらもう、その域に達しているのかもしれない。さらには風雅さんの、碧さんや空ちゃんへの想いさえも。
そう考えると、本当にいろんな角度からの愛に溢れた、あったかい最終回だったなあ、、と改めて思う。もっと評価されてもいいのに。。厳しい声もあるかも?だけれど、北川先生の次回作も期待してまーす!
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