エンタメあれこれ

さまざまなエンタメについて語っています~♪ネタバレに注意してください!

君は月夜に光り輝く 残りの人生を光り輝かせた少女のお話 

う~ん、、悪くはないんだけれど、、やっぱり「君の膵臓をたべたい」の二番煎じ感がどうしても拭えないかなあ。。ま、でも北村匠海くんファンとしては、彼の物憂げな眼差しや佇まい、落ち着いた優しい声が拝めるだけでも、もう100点満点出ちゃってるんだけどね(笑)

 
映画『君は月夜に光り輝く』特報【2019年3月15日(金)公開】

ただ、あの大ヒットした「キミスイ」と違うのは、「周囲の人間は(家族など)、喪失感を味わうのが怖くて、ただただ命を延ばそうと必死になるけれど、それは本人の為になっているの?」というテーマが、一番に掲げられていること。

 

これって、ほんと、究極の命題だと思う。”大事な人には1日でも長く存在していて欲しい”と願うのは当たり前だし、本人としては、”残りの人生、多少無理してでも悔いなく生き抜きたい”と思うのも、よーーーくわかる。

 

この作品では、ヒロイン・まみずが、1日でも長く生きられるように、と両親は、偽装離婚までして治療費を捻出。そのおかげでまみずは、安静を強いられ、病室から出られず、しかも大好きな父親にすら会えない生活になってしまった。

 

でも、まみずは、残された余命をただ延ばす生活をしたかったんじゃない。当然両親に離婚なんかして欲しくなかったし、父親にも会いたかった。あ~、、なんだろう、この切なすぎるすれ違いは(涙)。

 

だけど多かれ少なかれ、家族が重篤な病にかかってしまった場合、皆こういうパターンに陥りがちなんじゃないかな。。私だって家族の立場なら「お願いだから、安静にしてて」って言っちゃうだろうし、逆に当人なら「残り少ない人生、好きにさせてよ」って思う。

 

じゃあ、なぜタクヤくんが、「死を待つだけの人生なんて、かわいそうだ」って言えたんだろう?、、それはたぶん、本気でまみずちゃんを好きになる一歩手前だったから?じゃないか?と思うんだけど、どうだろう??だからこそ、ちょっと客観的に冷静に判断することができた、というか。

 

タクヤくんは、「まみずのことを忘れて、この先生きていくのが怖い」なんて言ってたけど、いやいやいや、そんなの杞憂だよ。忘れられるわけないやんか!(苦笑)幼少期ならまだしも、こんな多感な時期に、大好きな人を亡くすなんて、心に刻み込まれて一生囚われ続けるに決まってる。

 

だからね、むしろ、囚われ過ぎないように、うまく心の中の彼女(まみず)と共生できるようになればいいんだと思う。時間はかかるだろうけれど、少しずつ、ね?

 

…なんてタクヤくんの心配をしてみたけれど、彼は思いのほか強かった。その後、死と隣り合わせの職業・医者を目指して、医学生になっているとは!!す、すごい。まみずちゃんと同じように、不治の病に罹る人々を救いたい、ってことか。

 

彼女に託された想いをしっかりと受け止め、前向きに生きているタクヤくんの姿に、オバサンもひと安心。これもりっぱなハッピーエンドの形なのかもしれないな。

この映画はアマプラでレンタルできます🎵

永野芽郁ちゃん出演の別の映画はこちら💛