う~~~ん、深い。そして正解がわからない、というか、たぶん、そんなもんない。まったりとして淡々とした作品なんだけれど、突いてくるポイントというか、メインテーマみたいなものがあまりにも深すぎて、頭の隅で思考がすんごく忙しかった。
キャッチコピーも秀逸なんだよなあ~!”スキにならずに、スキでいる。”もう、なんなんだよ~~~???どういうことなのさ!?
でもね、ヒロイン・ふみちゃんを「こじらせ女子」としてカテゴライズするのは、ちょっと安易な気がする。キャッチコピーはいいんだけど、別の宣伝文句が「こじらせ女子」推し?なのは、流行に乗っかって集客したいズルさがあるように感じてしまうんだよね。
ふみちゃんはこじらせてなくない??むしろ、まっすぐで正直な印象。だってさ、「ひとりのひとにずっと愛される自信もなければ、自分がひとりのひとを愛し続ける自信もない」って、いたってフツーだよ。皆そこまで思いが至らないだけか、もしくは、見ないふりしているだけじゃね??
そこにしっかりと向き合って、ひとをずっと好きでいられることへの探求をし続けるふみちゃんは、こじらせ女子ではなく、ちょっとした哲学者のように見える。その思慮深さとニュートラルな人あたりが、ふみちゃんの最大の魅力だよなあ。あ~~~、ふみちゃんみたいな友達、欲しい~!
んで、ずっと好きでいられるたった一つの方法は、「片想い」っていう、切なすぎる結論に達するんだけど(苦笑)、なんか、もう、ね、、的を得すぎてて言葉も出ない。
2次元でも3次元でも、”推し”を延々と好きでいられるのって、そういうことじゃない??いい意味でもネガティブな意味でも、嫌えるほどコミットしてないからこそ、逆に友好的な関係が持続できちゃってる、っていう、、ね。
だとしたら、今のふみちゃんとたもつの関係性や、ふみちゃんとさとみちゃんの関係性が、実はベストなのでは?という見方もできる。関係性を深めることで決定的な破局を迎えるくらいなら、ふわーっとしてやんわりとしたグレーな関係でいたほうがいいの??
だけどねえ…なんかそれだと、とてつもない寂しさに襲われてしまうのは、、なぜなんだろう?私はふみちゃんほど孤独と共存できてないのかもしれない。
ふみちゃんはこの‘’二度目のハツコイ‘’をどんな風に昇華させていくんだろうか?このままなのか、それとも、ふみちゃんもしくはたもつ、どちらかが革命を起こすのか(笑)…まあ、ふみちゃんが幸せならどんな形であれ、それが‘’正解‘’なんだけどね。
↑深川麻衣さんの独特の佇まいが◎