エンタメあれこれ

さまざまなエンタメについて語っています~♪ネタバレに注意してください!

愛がなんだ 愛ってなんなんだ~~!?(涙)

うわーーーー、、この作品、まさに期待通りの秀作だった!!
…ホント、「愛」ってなんなんだろうね??わからなくなってきたよ。。


切なすぎる…岸井ゆきの×成田凌『愛がなんだ』予告編

もうね、とにかく配役が良い!全員はなまる!キャスティングだけで、百点満点出ちゃってる感じ。そしてさらに脚本もいいから、ほんと、文句ナシなんだよなあ~。

 

そしてこの作品を見て、まず第一に思ったのが、「テルちゃんみたいな女性に出会ってしまって、マモちゃんは大変だな…」ということ。

 

最近だと「寝ても覚めても」、古くは「さよならみどりちゃん」。恋愛の”どうしようもなさ”を描いた作品の多くは、クズなのに魅力的な男に囚われてしまうヒロインを描いているパターンが多い(@わたし調べ)。

 

そしてこの作品も概ねそうなんだけど、主導権をテルちゃんのほうが握ってる感があって、他とはちょっと違って見える。(マモちゃんも言うほどクズでもないし、魅力的でもないし、ね)

 

テルちゃんは仕事もするし、家事もちゃんとできる。空気も読めるし、おバカでもない。たぶんマモちゃんじゃなくとも、全世界の男子は、テルちゃんみたいな子が側にいたら、きっと甘えてしまうんじゃないかな?

 

だからこそ、タチが悪い(苦笑)。切りたくても切れない。マモちゃんは自分からケジメを付けようとしただけ、まだマトモだったと思う。

 

それにしても、仲原君は良かった。一見地味に見える彼が、この作品の一番のキーパーソン。終盤のあのテルちゃんとのやりとりは、鳥肌もんだった。泣けてしかたがなかった。そう、大好きなひとに雑に扱われることほど、ツラいことはないよね。

 

そして、マモちゃんにはそういう葛藤はないのかも?だけど、葉子さんの立場からすれば、”自分を誠実に好きになってくれる相手を、好きになれない自分”、が苦しかったりしたんじゃないかなあ?とも思ったり。

 

たしか「潔く柔く」もそういう話だったような気がする。人としては好きだけど、異性として好きなのか、判断が付かない相手から真摯に愛されるって、それはそれでどう接してよいかわからなくなるし、かなりのプレッシャーにもなり得る。

 

でも、葉子さんを諦める決断をした仲原君に対し、ちゃんと向き合おうと決めた葉子ちゃんは、やっぱりいい女だ。元来友達思いの優しい子だもんね。どう転ぶかはわからないけれど、たぶん仲原君も葉子ちゃんも未来はきっと明るいと思う。

 

問題は、テルちゃんだ。もうマモちゃんのことが好きなのか、なんなのか、本人すらわからなくなってしまってる。第三者から見れば、危なっかしくて見ていられない状態なのだけれど、、でも、テルちゃん自身はどうなんだろう??

 

彼女からすれば、一番の不幸はマモちゃんとの接触が絶たれること。だとしたら、どんな形であれ、彼との縁さえ繋がっていれば、テルちゃんは幸せなんじゃないだろうか。

 

…ああ~テルちゃんの本音が見えない~。テルちゃんが今、本気で幸せなら、それでいい。でもね、いつか仲原君みたいに、限界を迎える日が来るのかも?しれないよね…?

↑なんだかんだで、マモちゃんも葉子さんもいて、テルちゃんは幸せなのかも。