エンタメあれこれ

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中学聖日記③ ジョフィと原口さんのナイスフォローが光る

はあ~~~、ついに再視聴も完走してしまった。。やっぱ二度目見ても、8話までが秀逸で、終盤がちょっぴり残念なドラマだったなあ~。島でのプチ遭難はさすがにできすぎちゃってるし(苦笑)

 

それにしても、この作品、ほんと、脇のひとたちがいい働きをしてる。全編にわたり、マキタスポーツさん演じるジョフィは晶の事実上父親的役割を担ってるし、終盤、原口さんは窮地に追い込まれる聖を唯一支えてくれる存在になっていく。ふたりがいなかったら、晶も聖もどうなっていたことか。

 

しかし、なんだかんだで、聖ちゃんが教職を続けていく道は、海外で日本語教師、以外ににはなかったんだろうな。日本社会ってほんと怖い。一度罪を起こせば本人はおろか、家族までもが後ろ指さされる生活を強いられることになってしまう。

 

なので聖ちゃんとご家族が平穏に暮らせる道も、聖ちゃんの海外移住くらいしかなかったのかもしれない。人の不幸は蜜の味。仮にご両親と同居して家事手伝いに収まっても、周囲の人々に陰口叩かれるのも時間の問題だったろう。…はあ~~、恐ろしいね、不寛容な社会っていうのは。

 

それから、両親をはじめ、勝太郎、ちづる先輩、野上先生、原口さん等々、、本当に聖ちゃんは終始、周囲の人々の保護欲を存分にそそる存在だったなあ。なんとかしてあげなきゃ、見てられないって。でもね、本当に「守る」ってどういうことだろうね??

 

彼女を鳥かごに入れ、周囲のすべての外敵から隔離し、安心安全な場所で、ただただ餌付けして愛でることが、果たして「守る」ことなんだろうか?

 

皆、聖ちゃんの周囲は口々に彼女を「守りたい」といい、自分の保護下に置き、大切にしようとした。それは紛れもない善意。だけどそれは同時に、聖ちゃんの自立の道を阻むことと同義にもなってしまっていた。

 

しかしその点、晶はなにぶん”子ども”だっただけに、「先生を守ります!」な~んて言っちゃてたけど、その行動は浅はかで、逆に彼女をどんどん追い込むこととなり、結果として聖ちゃんを強い自立した女性に育て上げることとなった。な、なんという皮肉!!

 

だからね、可愛い子には旅をさせろ、なんて言葉があるように、愛してるから、といって囲い込んじゃだめなんだろうな、きっと。ずーっとぬくぬくとした温かな毛布に包まれていたいけれど、それでは、毛布がある日突然なくなってしまったとき、すぐに凍えて死んでしまう。

 

そういう意味でも、やっぱ、ジョフィから晶への、原口さんから聖ちゃんへの、あの愛し方・フォローの仕方は100点満点だったよねえ!ある程度距離のある存在だったからこそ、できたことなのかもしれないけれど、職場の上司の息子を、はたまた恋人の元カノを、あそこまでお世話できる人間はそうそういないと思う。

 

愛してるからこそ、そのひとの生き方を尊重し、コントロールすることなく、窮地に陥ったときだけ駆けつける。それが理想的な”守り方”なのかもしれないね。

あ、あとさ、九重くんがしきりに口にしてた「純愛」の定義ってなんなんだろう??

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