エンタメあれこれ

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アオハライド 東出さんの高校生姿はキツい。そしてグリーフケアは専門家に任せよう!

ちょっとした気分転換に~~♪と無料配信が開始されたスイーツ映画、「アオハライド」を視聴、、したものの、、あまりにも冗長で、うっかり居眠りしてしまったよ。。とほほ。。 
映画『アオハライド』予告編

ん~~~~、途中居眠りした作品について、レビューするのもどうかと思うけど(苦笑)、この作品はちょっと、、。睡眠導入剤代わりにはなったけれど、気分転換にはならなかったなあ~~~~。スイーツ映画だけど、全然スイーツじゃなくて暗い。

 

内容としては「orange」に近くて、ざっくり言えば、亡くなった母親への罪悪感に苛まされている少年・コウを、ヒロイン・双葉が救い出す、というお話。「orange」では最悪の結果になってしまったけれど、その点、この作品中のコウくんは、もともと母親が毒親ではなかったこともあって、V字回復を果たし、ハッピーエンド。(その母親役が、なんと岡江久美子さんで、別の意味で胸熱だった…涙)

 

でもねえ、、この手の話、リアルなことを言えば、どんなに善意だったとしても、同級生でタッグを組んで、”友達を救おう!”なんて安易に考えちゃいけない。グリーフワークってそんな簡単なもんじゃないもん。思春期の繊細な少年なら尚更。だからね、こんな美談に仕立てては、本当はダメな話なんだよ。愛や友情が友達を救う、的な。

 

しかもさ、コウ君の場合、兄が教師なら、兄こそが率先して弟をスクールカウンセラーにつなげるとか、なんとかできたでしょうに~~~。そう思うともう設定自体にモヤモヤしてしまうんだよな~~~。くぅ~~~~、歯がゆい!!!

 

ヒロイン・双葉ちゃん演じる、本田翼ちゃんの明るさや前向きさは、作品全体の救いなんだけど、コウくんがねえ、、母親の死への喪失感・罪悪感を引きづってる役なのに、単に老けてるようにしか見えないのがツラい。正直、友人役の吉沢亮くんのほうが断然適役だったと思う。ビジュアルにも違和感ないし。

 

あとは、大切な人を失くしたとき、同じ痛みを持つ者同士で分かち合うのか、それとも明るくて前向きな人に引っ張り上げてもらうのか。これって答えの出ない永遠の命題だなあ、、としみじみ。。

 

たしか「潔く柔く」では、同じ痛みを持つもの同士が、お互いに協力してトラウマを克服していったし、この「アオハライド」では、双葉ちゃんがコウくんを希望ある未来へと引っ張り上げた。

どちらが良い、なんてことはないんだろうけれど、グリーフケアを信頼できる誰かとともにできるのなら、それがベストなんだろうねえ。。