エンタメあれこれ

さまざまなエンタメについて語っています~♪ネタバレに注意してください!

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!① 半分、青い。のパラレルワールドのような世界観

なんかドラマ本編よりも、番宣での菅野美穂さんの全力「ホホホ~イ♪」「鬼瓦!」「ラッセン」の余韻のほうが未だ大きい、、っていう、、ね(菅野さん大好き!笑)ん、でもまあ!朝ドラ「半分、青い。」を見てた人間からすると、別角度でちょっと興味深いドラマかもな~。


【ウチカレ】トモダチ母娘、恋の幕開け!!隠れオタク男子も急接近!?第2話PR30秒

正直ねえ、、着眼点というか友達親子のラブコメっていうテーマは、そこそこ面白いんだけど、いかんせん、独特な言い回し(~だ!っていうやつ)がどーしても気になって、そこが受け付けないひとにはかなり視聴が厳しいんじゃないかな、とは思う。

 

んで、この言い回し、モロ、半分、青い。の踏襲なんだよねえ~!コレが!だから違和感を覚えつつも、どこかで懐かしさも感じてしまった私(苦笑)。しかも、娘がオタクで漫画好きっていうのも、ヒロイン・鈴愛(すずめ)ちゃんの漫画家設定を彷彿とさせるんだよなあ~。

 

それに加え、幼馴染のお父さんを中村雅俊さんが演じているんだけれど、これも、鈴愛ちゃんのおじいちゃん役と被ってるし、くりぃむ有田さんもたしか鈴愛ちゃんの発明にいっちょかみしてる重要な役で終盤に登場してた。

 

というわけで、なんていうか、ウチカレ(このドラマ)の世界観はなんとなく、半分、青いのパラレルワールドのような錯覚に陥ってしまうんだよねえ、、。いいのか、悪いのか(苦笑)。

 

そうそう!菅野さん演じる碧さんと幼馴染設定のゴンちゃんとの関係性も、半分、青い。の鈴愛ちゃんと律の幼馴染設定と被ってるし、なんか脳内に交通整理が必要なくらいちょっと混乱してくる。。(困惑)

 

とはいえ、キャストには菅野さんをはじめ、ドロスの川上洋平さんや、浜辺美波ちゃん、岡田健史さん、福原遥ちゃん、といった北川作品がおそらく初めてであろうフレッシュな面々も勢ぞろいしているし、(それにしても豪華すぎるキャスト!)目新しさもそこそこあるので、、まあ、、いっか!(笑)

 

これからどんな風に話が展開していくのか。まだまだ未知数だけれど、北川先生のこと、きっと緻密に作ってくださっていると思うので、オリジナル脚本ならではの力量を見せつけて欲しい!!と願うばかり。大石静さん脚本のドラマ「知らなくていいコト」すんごい良いドラマだったもんねえ。。

 

とりあえずは、菅野美穂浜辺美波の超絶キュートな母子をみてほっこりしつつ、漱石こと川上洋平さんの俳優っぷりを堪能させていただくとしよう!

DVD BOXも好評発売中~🎵

↓このドラマの感想の続きはこちら🎵

浜辺美波ちゃん主演作品はこちら🎵

PV数が伸びてる!?って思ったら、炎上が同時多発してた(涙)

な~んか、記事数も増えてないのにPV数が地味に伸びてんなぁ~????って思ってたら。。案の定、今YouTube上で炎上が大渋滞してることが判明!ん~~~、そりゃあ、皆炎上商法に手を出すわなぁ。。。


誹謗中傷に対して法的措置をとります【弁護士の見解有り】

エミリンやさんこいちの炎上は知っていたんだけれど、その後、えむれな、水溜りボンド、マコなり社長まで炎上していることがわかった。。うわ、、なんじゃこりゃ??(絶句)

 

エミリンの炎上については前にちょろっと書いてしまったので割愛するとして、ちょっとさまざまな人たちの炎上について、思うところをまとめていこうと思う。

 

まずは、さんこいち。
ん~~~、これはなあ~~~。私が以前さんこいちについて書いた記事は、くしくも「解散するときはどんなとき?」っていうテーマだった(苦笑)。…まさかそれがこんなに早く現実になるとはねえ。。でもさ、見返してみると、そのときの動画内でも、りっくんが話しているときに古川優香ちゃんは大あくびしちゃってるんだよね、、。

 

なので熱心な視聴者さんは、もう長い期間ずーーーっと3人の目に余る不協和音っぷりを目撃しつづけてきちゃったんだろうねえ、、。私はまだ日が浅いから、優香ちゃん眠いんかな?くらいしか思わなかったけど、これが日常化してるとなるとたしかに違和感が募る。

 

なので、この解散動画での炎上は、タチの悪いものとはちょっと言い難いような?気がするかな。だってさ、ずっと見てきた視聴者じゃないと、やっぴと優香ちゃんの態度の悪さが長く続いていたことなんて、わかんないもんね?だからちゃんとしたファンじゃないと怒れないと思うんだよなあ。。

 

んで次は、えむれなちゃんたち。
この方たちは単に何の前触れもなく動画更新がされない状況が続いている、ということで正確には炎上ではない模様。ただ、Mくんの浮気疑惑というなんとも悲しいウワサが飛び交っていて、ちょっと物騒な空気がある。

 

ん~~~、真相がわからんだけに何とも言いようがないんだけれど、もしふたりが浮気のために破局、なんてことになったら、なんか個人的にふくれなちゃんが気の毒だなあ、、というのが感想。長く付き合っていた人に浮気されるってかなりキツいことだもんね。。

 

そして最後は、水溜りボンドマコなり社長
なんで同じくくりにしたか、というと、炎上の要因の一つに”視聴者向けの商品の価格の問題”が絡んでいるため。

 

まあ、強制的に高額商品を買わせているわけではないので、そこまで悪質ではないんだけれど、やっぱこのご時世で、相場よりも高めの商品をファンに提示するのは、正直印象が悪くなっても仕方がないような…。

 

ただ炎上の火消しの仕方が、両者両極端だったのにはちょっと驚いた。
水溜りボンドはトミーが頭を丸め、マコなり社長は法的措置をとる、といった具合。

 

マコなり社長に関しては、正攻法なのでまあ、良しとしても、トミーはなあ、、!坊主にして責任取るってあんまり良い火消し方法とはいえないと思う。てか、イベントのチケットが売れないのであれば、値引きしたらよいのでは??とか単純に思っちゃうんだけど、それじゃダメなの??

 

なんか頭丸めるって前時代的すぎるし、思考停止しすぎてるよ。なんていうかインパクト勝負で、実際には具体的に何も解決していない、というか。。そういうことまで計算しての坊主なんだとしたら、トミーはかなりクレバーだよね。髪は失っても金は守る?みたいな??

 

…ま、まあ、あんまりイジワルなこと言っても仕方がないんだけど、個人的には炎上の火消しに頭丸めるっていうのは、今後流行しないで欲しいな、とは切実に思う(苦笑)

 

というわけで、ひとりごとをつらつらと書いてきたわけだけど、最近アンチ活動がかなり活発化しているような風潮もあるので、発信者のかたも、あまりにもヒドイものには法的措置をとっていってもいいんじゃないかな。。(戦うのも大変だけどね涙)

↑エミリンも動画更新が途絶えたままになっていて、かなり心配。。

↓エミリンチャンネルの感想はこちら🎵

ルネ岩田 投資ビギナーの方必見チャンネル!!

いつかはこの方のチャンネルについて書きたい~と思いつつ、いつのまにか年を越してしまっていたよ。。。とほほ。2021年からNISA(もしくはつみたてNISA)を始めるよ~ん、というかたは必見。私が個人的に一番カジュアルでわかりやすい投資解説チャンネルを、ここで紹介したいと思う!


恋愛にも役立つ(と思う)ウォーレン•バフェットさんの愛に関する名言集。

私がお勧めしたいのは、まず、このルネ岩田さんという芸人さんのチャンネル。
残念ながら特撮ヒーローには興味がないため、その分野はスルーしてしまっているんだけれど(投資と特撮のチャンネルを分けたほうが見やすい?かな?)投資の内容の時は必ずチェックしてる。

 

とにかく投資を始めてのつまずきポイントって、専門用語の多さ!!にあると思うんだけど、そういう小難しーーーいことを、ルネさんはすんごくかみ砕いて言い換えてくださっている。これが本当ーーに有難い(涙)なかなかこういう方っていそうでいないんだよなあ~。

 

フツーに言ってくれればなんとなく理解できることでも、投資専門用語でさらーっと言われちゃうと、脳がついていかれないのが人間というもの(そう、それは私 笑)なので、ルネさんのチャンネルで、ある程度の免疫みたいなものを身に着けてから、他の方の投資チャンネルにチャレンジするのを個人的にはオススメしたい。

 

だってさぁ~~、投資してるかたって超インテリのかたが多いんだもの!いや、ルネさんだって頭いいんだよ!だけどさ、頭のいい人って自分のじゃべりやすいように、早口で専門用語をナチュラルに使いこなして話す人が大半じゃない?だから、ルネさんみたく、初心者にもわかるようにっていうサービス精神のもと、砕いて話してくれる人はかなり貴重なのさ!

 

たぶんね、そこは芸人さんをしているってことがプラスに作用しているんだと思う。笑いを取るには大衆受けしなくちゃいけないわけで、そうなると、万人にわかる話であることが大前提じゃない??(M-1で巨人師匠も言ってたよね~笑)

 

だから小難しい投資の話も、ネタと同じように、わかりやすく、時には笑いも織り交ぜて話す能力が自然と身についているんだと思う。この能力、もっともっと評価されるべき!!!

 

今回の動画もバフェット様のありがた~いお言葉の数々を、恋愛方面からかみ砕いて話してくださっていて、とってもカジュアルに楽しく聞くことができる。

 

しかしあのバフェット様のお言葉が、まさかのヤリチンなんて言葉に変換されるなんてねえ~!(苦笑)いや、わかりやすいから全然ウェルカムなんだけれども!

 

頻繁に株の売り買いを繰り返している者に、投資家と名乗る資格はない。(byバフェット)

ヤリチンに、恋愛マスターと名乗る資格はない。(byルネ岩田)

 

ね??超絶わかりやすいでしょ? (笑)
つまり、株を購入する際も、添い遂げるような心づもりで買えってことらしいです(なかなかそこまでの心境にはなれんけど…な笑)

↑元ネタはこちらだそう。ルネさんのチャンネルも今年ハネるといいなあ~! 

↓株初心者のかたはこちらの記事もどうぞ~🎵

かぐや様は告らせたい 橋本環奈ちゃんはかわいいかわいいかわいい!…以上。

う~~~~~~、、これは、、、(がっくり)。コメディならコメディでいいんだけどさ、笑いを下ネタや俳優さんの個人の力量に完全に依存して生み出しているところが非常ーーーーにいけ好かない!!!(怒)


『かぐや様は告らせたい~ 天才たちの恋愛頭脳戦~』予告①

なのでこの作品、個々人の俳優さんたちはとっても善戦してると思う!藤原書記がぶっちぎりの高評価だったけれど、他のキャストのみなさんも、とにかく笑わせるべく必死で頑張ってた。なぜならそれは、”脚本で笑わせられない”から!

 

これさあ、、もしキャストのかたに笑いのポテンシャルがなかったら、ここまでも成立していなかったんじゃないかな。主演ふたりに加え、高嶋政宏さんや佐藤二朗さん、コメディに定評のある役者さんで固めているからこそ、ギリギリ成り立ってる、というか。

 

原作やアニメはちょこっとしか視聴したことがないので、なんともいえないんだけれど…下ネタで笑わせるって、、どうよ??どうなのさ??3歳児か??チンチンの連呼で笑いを取るってなんなん???そんな低レベルな笑いでコメディを名乗るんじゃないよ!(怒)たぶんこれは映画オリジナルだよね???

 

体を張ってくれる美人女優の橋本環奈ちゃんに下品なワードを言わせて笑いを産もうなんて、、よくコメディの名手なんて言われてる監督たちがよくやる手だけれど、私はこういうの、断固認めんーー!!宮藤監督然り、福田監督然り、三谷監督然り。そしてこの河合監督も。

 

なんだろうねえ、、このモヤモヤは。。。三木聡監督や永井聡監督を見習えよ!!ちゃんとしたくだらないことの積み重ねとか、小ネタとか、もっともっと頭を使って丁寧に笑わせてくれよ!って心底思う。だってさ、恋愛頭脳戦なんでしょ??なのに全然頭使ってないやん?

 

プライドが高すぎるあまり、恋愛がある種バトルになってるっていう、原作の着眼点はとっても面白いのに、それを実写版でまったく生かし切れていないのは、本当にもったいない。まあ、時間の兼ね合いとかいろいろ大人の事情もあるんだろうけれど、あまりにも小手先で作り過ぎてる。

 

こういうご時世こそ、軽くて明るくて面白い作品を見て気分転換したいんだけどさ、、あまりにも、な笑いの取り方の連続技だとさすがに萎える。ま、まあ、橋本環奈ちゃんが嘘みたいにかわいかったので、それだけでも見た価値はあったか、、な。

 

続編こそはもっと丁寧な作りをして欲しいんだけれど、、コロナ禍で予算もギリギリな状況ではなかなか難しいんだろうなあ、、(遠い目)

ママレード・ボーイ ただただ吉沢亮と桜井日奈子のビジュアルを愛でる作品

うわ~~~、、パラサイトからの落差がヒドい!!(苦笑)ま、まあ、いいリハビリになったよ。。2作品重いのはさすがに厳しいもんね。。というわけで今回はスイーツ映画の王道「ママレード・ボーイ」を視聴。死ぬほど気楽(笑)


映画『ママレード・ボーイ』予告【HD】 2018年4月27日(金)公開

もうさ~~ツッコミどころが満載すぎて、どこからどうツッコんでいいやら☆でも、この作品、原作マンガは大ヒットしたんだよね??たぶん原作のほうはそこそこ整合性があったのかなあ???

 

…ってちょっと調べてみたら、吉住渉先生原作のりぼん連載作品だったのーーー!?し、知らなかった~~!!私も大昔はりぼんっ子だったけれど、私が購読していた時期はたしか吉住先生は「ハンサムな彼女」っていう作品を連載していたので、私がりぼんを卒業した後から、大ヒット連載を繰り出したんだねえ。。しみじみ。

 

しかし大昔に、近親相姦疑惑とか、教師との禁断愛、とか、、、ずいぶん攻めてたんだなあ。。その過激さが当時の少女たちにウケたのかもしれないけれど、、なかなかの設定だよね(苦笑)

 

だけどもう最初っから最後まで、大人(親世代)たちが悪い。まるで韓流ドラマ。こういう親たちに振り回されるストーリーって本当にいけ好かない。遊くんを悩ませすぎ、泣かせすぎだろ!!(でもあの美しい泣き顔が拝めてこちとら眼福なんだけどね笑)

 

あとはねえ、、あんだけ親が好き勝手してるのを反面教師にしたのか(苦笑)、遊くんがいわゆる常識的な発想をもとに、ヒロインのもとから離れるわけだけれども、、なんかさ、血がつながってる云々ってそこまで深刻に考えることあったのかなあ??とかちょっと思ってしまった。いや、私の脳内がバグってるだけなんだろうけど!

 

たしかに子どもを作るのは諦めなければならない。これはかなりシビアな問題であって、それを理由に別れるという決断を下す可能性は高い。でもさ、ただ一緒にいられればいいって考えなら、もうすでに”家族”なわけでしょ??だったら、結婚する手間を省けて生涯を共にし、表向き、”兄妹で仲良く暮らしてまーす♪”っていう体で、世間様をチョロまかせておけば良くない??

 

なんか遊くんは罪悪感に一生さらされる、とかなんとか、すんごく深刻に考えこんでいて、それはそれで正しいんだけれど、そもそも、親同士がキテレツなことしちゃってるワケだし、親さえ説得しちゃえばオールOKじゃね??しかも親には反論の余地ないっしょ!好き勝手やって、なーーんの説明もしてこなかったんだから(激怒)

 

なので、ふたりのラブストーリーは、真面目な遊くんのひとり杞憂によって架空の障害が作られてしまっていただけ、っていう、、ね、、。こんな不憫なことってあるーー?!あまりにも若いふたりがかわいそすぎるだろ~~~(涙)

 

でもこの荒唐無稽な展開が、当時の乙女たちのハートをがっちり掴んでたんだよね、、(原作ファンの方々すみません!)いや、原作のなかではそこんところ、もうちょっと丁寧に描いていたとは思うんだけど。

 

うん、でも、まあ、いいや!だってさ、吉沢亮くんも桜井日奈子ちゃんも、ほんとーーに顔面が美しいんだもん(感嘆)なんかふたりの顔を眺めていたら、ストーリーなんてもうどうでも良くなってきた!…若いって素敵よね、、(なんて雑なまとめ方!笑)

 ヒロインの光希(みき)って名前、前向きで華があってすごく良いよね!

桜井日奈子ちゃんファンのかたには、こちらの映画もおすすめ✨

パラサイト 半地下の家族③ ポン・ジュノ監督は格差社会を批判したいワケじゃないよね??

まだまだ変わらず”パラサイト脳”な私💦もういろーーんな思いが交錯しまくってて、大渋滞状態なんだけれども、ひとつ、自分が感じた大まかな感想をここらでちょっとまとめておこうと思う。

 

私が観たポンジュノ監督作品は「母なる証明」と今回の「パラサイト」のたった2作だけなんだけれども、どうやら監督のメインテーマは格差社会にあるようらしい。

 

たしかに「母なる証明」も格差は描かれていた。

でもこの作品ではハイクラスの人間はあまり丁寧に描かれておらず、基本モブキャラだった。むしろメインは”社会的弱者間での弱肉強食”という印象で、格差社会の理不尽さや不平等さに対して物申したい、というよりも、弱者同士ですら自分のパイを容赦なく奪い合う人間の醜さ・したたかさ、みたいなものをさらっと描いていたように思う。

 

そしてそれはよくよく考えてみると「パラサイト」でも同じなんじゃないかなあ?と。

 

ただ母なる証明とは異なり、ラストで富裕層に一矢報いるような展開になってはしまっているのだけれど、それはあくまで偶発的なものであって、貧困層の男性ふたりも、決して富裕層の人間たちを常々心底恨んでいる、憎んでいる、という風には描かれてはいない。むしろグンセにいたっては、毎晩感謝とリスペクトをパク社長に捧げていたくらいだ。

 

なのでポンジュノ監督は、きっと、資本主義から生じる格差社会そのものに対して、そこまで批判的ではないんじゃないかなあ??と個人的には推測してしまうんだけど、どうだろう???ま、まあ、これは単なる自己満な考察でしかないんだけれど。

 

なので、格差が生じるのは仕方がない。でもその構造は”貧困層と富裕層”という単純な二層構造ではなく、貧困層のなかにもさらなるヒエラルキーが存在し、違う階層の者同士が仲良く共生していくことは非常に難しい、ということを表現したいんじゃないかなあ??ポンジュノ監督は。

 

パク社長が再三口にする”境界線”という言葉。あれこそがキーワードなんだと思う。
だってそもそもこの大悲劇の始まりは、富裕層の友人ミニョクが”境界線”を越えて、貧困層ギウの居住区域に入ってしまったこと、さらには、家庭教師の引継ぎを通じ、ギウと富裕層をつなげてしまった(境界線を越えた)ことから、始まってしまったのだから!

 

だからパク社長の危機管理の方針は正しかったんだよねえ。。過去に痛い経験をしたのか、彼はよく”境界線”という言葉を用いて、運転手ギテクに釘を刺していたっけ。でも自身が匂いへの嫌悪感をあからさまにする、というギテクの地雷を踏み続けてしまったこと(境界線を越えたこと)で、大惨事を引き起こす結果になってしまったわけなんだけれど。…てか、パク社長は自分のこと棚上げ状態だったんだねえ、、今思うと。

 

パク一家は皆、最低限のマナーはきっちり守っていたし、賃金はちゃんと支払われていたようだし、使用人の人々を冷遇していたわけではないフツーの人々だった。だけど、車の中だけでは社長の口が緩み過ぎたんだよねえ、、他人に対しては線引きをあれほど指摘するのに、自分はユルユルっていう、、ね。そこが命取りになってしまった。

 

家政婦さんの仕事を奪わなければ、あの夜家政婦さんを家へ入れなければ、地下への階段を降りなければ、すべては”境界線を越えさえしなければ”、格差こそあれど、皆表向きは平穏に最低限”共存”できていたというのに、、ねえ、、。

 

本来なら、経済的格差はあれど人間中身が肝心。なのでそんなことは関係なく、ただただフラットに人間関係を築いていきたい。これは人類共通の理想だと思う。かくいう私も、ニュートラルにフラットに人間関係を築くのが自らの理想だ。

 

だけど。
現実的にはそうはいかない。生きるために皆パイを奪い合う。そして”家族の為”なら人は善人から凶悪犯罪者にも一瞬でなりえてしまう。そうした人間の愚かさ、醜さ、したたかさ、生存本能、みたいなものを描きつつ、ポンジュノ監督は最高のエンタメ傑作を作り上げてしまったんだねえ、、いやあ、、ほんと、すごいや。

 

人は階層が違うと共生できないんだろうか?でもね、ミニョクがギウの友人であったように、ギジョンが地下の夫婦へ食事を運ぼうとしたように、ダヘが瀕死のギウをおぶって救出したように、若いうちならまだ光はある。

 

格差や分断はあっても、その境界線を平和に越えられるような社会が実現すれば、世界は桃源郷になれるのかも、、ね?

格差社会って落ちるのは簡単だけど、上るのは極めて困難だよなあ。。。その辺も人々が共生できない要因のひとつなのかもしれないね。

この映画はアマプラで視聴できます🎵

パラサイト 半地下の家族②について個人的に気になる4つのこと。

ああ~~~、まだまだパラサイト熱が冷めない~~!!(←良い作品を見た証拠笑)というわけで、今夜もひとしきりパラサイトについて、個人的に気になった点についてちょっくら語っていこうと思う!

 

1.金持ち妻・ヨンギョさんの出自とは??

作品を見た直後は、この奥様に対し、”生粋の箱入りお嬢様だったんだろうな~”くらいにしか思っていなかったのだけど、その後コンテンツ全部見東大生・大島さんの考察動画を見て一変。たしかに!この奥様、言動&行動に小さな綻びが多い。

 

このヨンギョさん、夫に反して匂いに鈍感な点などから、元は裕福なひとではなかったのではないか、との推測も多い。だけどわたしはいろんな点を鑑みた結果、”もとは裕福だったけれどある年齢から急に、父親の事業の失敗等で、家が貧しくなった”のではないか、という結論に達した。

 

しかもこの↑環境、まさに娘のダヘちゃんも同じ道を辿ることになってしまっているのも怖い。。でも!ここからは本当にゲスくて反吐が出そうな話なんだけど、美しい女性は男性よりも階級をジャンプアップさせられる可能性は非常に高い。つまり、、その、、富裕層の男を落とせばいいのだ。

 

ヨンギョさんは類まれなる美貌の持ち主。賢くて家事能力が高ければ尚良かったのだろうけど、そんなもんなくたって、妙齢時に男性を落とすテクニックさえあれば、結婚し貧困から抜け出せるわけだ。…なので、もしかしたら、計画妊娠で学生結婚ルート、だったのかもしれない。(大島さん曰く学生結婚という裏設定があるらしいので)

 

んで、そのルートは今後ダヘちゃんが貧困から再び這い上がる手段として、現実的に使えそうなワザでもある。ダヘちゃんも残念ながら知力はそんなになさそうだけれど、ギウくんとのキスシーンを見るにつけ、男を手玉に取るポテンシャルは大いにありそうなので(ゲスくてつらい涙)留学後のミニョクあたりが、母子共々窮地から救い出してくれるかもしれない。まあ、でも、あの奥様のこと。それより先に富裕層の再婚相手が引く手あまた状態で、秒で富裕層にカムバックしてそうな気もするけれどね(苦笑)

 

2.パク社長と、ギテク、グンセの違いとは??

これまたゲスい話題で口にするのも憚られることだけど、どうしてパク社長は勝ち組になり、ギテク、グンセのふたりはそれぞれ半地下、地下へと成り下がってしまったのだろうか、という点。これもすんごい気になった。というのも、ギテクさん、グンセさん、ともに貧困層にいながらも、決して絶対的なクズではないからだ。

 

地下に住む最貧困層のグンセさんの居住空間はまさにインテリ仕様。使用済みのコンドームはあるものの、それは奥様を愛しているがゆえ、であり、無収入で借金を踏み倒している以外にはこれといって大きな欠陥が見当たらない。なんというか、超絶不器用な高学歴プア、のような印象だ。

 

一方ギテクさんも、ピザの箱はきれいに作れなくとも、運転の技術はあり、何よりこの方も洪水時に妻のメダルを持って出たくらいの愛妻家。商才はなくとも、家族愛に溢れた人の良いお父さんで、DV等もない。

 

なのでふたりの能力がパク社長より大きく劣っている、というほどでもないのに、なぜここまで経済格差が拡がってしまったのか。ふわーっとした疑問が湧いてしまう。つまり、パク社長がもともと資産家の息子だった、とか、ITという事業が時代にマッチしていた、とか、そういう個人の資質以外の要素に因る部分も大きいのではないか、ということが推測される。

 

そして、人間性の部分で言えば、皮肉にもパク社長が”いい人すぎない”からこそ、かえってビジネスで成功しやすかった、とも言えるんじゃないかと。。つまり愛妻家で人情のある優しい人間はビジネスではマイナスになる、ということの暗示、というか。なんていうか、パク社長は夫婦関係も含めて、割り切れる人だったからこそ、富裕層になれたのかもしれないよね?…なんて思ってみたり。。

 

3.ギテク、グンセを凶行に駆り立てたものとは??

んで、私が一番興味深かったことは、貧困層にいるふたりの男が凶行に走った動機が、”格差社会への怒り”ではなかったことだ。一般的にありがちなのが、理不尽で不平等な社会という漠然とした対象への怒りから無差別な犯罪を犯す、というもの。でもこのふたりはそれには全く該当しない。

 

というのも、ふたりの男たちはもうすでに諦めていたからだ。
そして割と素直に自分たちの貧しい境遇を認めて順応してもいた。だから社会に対して今さら激高する理由もエネルギーもない。

 

そんな男たちの導火線になったものは、
ギテクーパク社長のデリカシーのない匂いへの差別的嫌悪と、奥様への陰での侮蔑
グンセー愛する妻を殺害された復讐
と、極めて個人的な感情だったことが、なんだかとても意外だった。

 

つまり二人の男たちは、ある意味ピュアだったからこそ、ビジネスにおいて成功できず、感情的な行為に走ってしまい、最悪の結果をもたらすことになった、ともいえるんじゃないかなあ???

 

4.ギウのラストの”計画”に希望をみるか、それとも絶望をみるのか??

ああ、長々と語ってしまった💦けれど、これでようやく最後。
ちょろちょろいろんなかたの感想を読んでみたのだけれど、割とラストのギウくんの”計画”を好意的に受け止めているひとが多くて、ちょっとビックリしてしまった。

 

もちろん正解なんてもんはないので、どう受け止めても個人の自由だし、そこに希望を見出したほうが後味がすこぶる良くなるのは間違いない。…でも超絶ネガティブ気質な私には、正直”希望のオブラートに包んだ、やりきれない絶望”にしか感じられなかったなあ。。

 

もし生き残ったのがギウではなく、妹のギジョンであったなら、富裕層へのジャンプアップの道もあったかもしれない。ギジョンには美貌に加え知性やずる賢さも備わっているので、何らかの形で家族を明るい方向へ導けた可能性が高い。

 

でも、ギウくんはどうだろう??当然おバカではないし、人柄も良い。きっと父親ギテクさんよりも知性は高いはず。だけど、やはり、父親と同じく、勝負強さがない、というか、優しすぎるがゆえに割を食うタイプのようにどーしても見えてしまうんだよなあ~~。

 

そもそも、”計画”という言葉に作品全般を通していいイメージがないので、ギウくんも結局、計画を実現しようともがきつつも、最終的には心が折れてしまうんじゃないか、という悲しい未来しか見えてこない。。はあ、、誰か救いをくださーーーい(号泣)

 

…というわけで、このへんでパラサイト語りはひとまずお開きにしよう!

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